ボランティア実技研修会レポート
世間ではクリスマス真っ只中の12月25日(土)に、9月から延期していた「ボランティア実技研修会〜SDGs×ボランティア〜」を開催しました。高校生を中心に下は中学生から上は成人まで県内各所から31名の方々が集まりました。最近よく耳にする「SDGs」の視点から、「ボランティア」を見つめ直すことをテーマとして行いました。
最初に、県青年の家鈴木研修主査から講義・実演「アイスブレイキングの方法」を学びました。「じゃんけん列車」など全員で活動した後、午後のワークショップのグループに分かれ、「自己紹介」などでグループ内のアイスブレイクを行い、グループ対抗で「ペーパータワー」を作ってグループの仲を深めました。3分間という限られた時間の中でA4判の紙を工夫しながら118cmの高さまで積み上げたAグループが1位となりました。
つぎに、南陽市青年グループZu−Zu−ズの小川真実氏から「地域食堂あまやどりを通して、地域を知る」という演題で、地域食堂についての講演を聞きました。南陽市でも新型コロナウィルスの流行により、市社会福祉協議会に小口貸付等の相談が相次いだことから、小川氏を中心とする青年グループが2021年4月に「地域食堂あまやどり」をゼロからスタートさせた話を聞きました。その中で南陽市中高生ボランティアサークル「にじ」のメンバーが、地域食堂の活動に参加したことで、地域食堂から派生した月1回のイベント運営まで漕ぎつけた話を聞き、高校生が地域に参画する場が「地域食堂」から始まっていることに素晴らしさを感じ、参加者は小川氏の話に聞き入っていました。
午後からは県青年の家相澤所長から「SDGsの視点で地域の課題を探る」というテーマで特別講義を聞き、SDGsについての基本知識を確認し合いました。そして、県青年の家沼澤研修課長から「SDGs×ボランティアを企画してみよう」というテーマで、4人1グループに分かれてワークショップを行いました。まず、アイディアを生み出す可能性を体験するため、「健康でいられる×文房具」という式に沿って解決策を出し合いました。さらに、「SDGsの視点で解決したい地域課題」や「自分たちの強み」、「パートナーシップ」などについて考えを出し合うワークを行い、最後にワークを全てかけ合わせた「新たなボランティア活動」を創出する「かけ算イノベーション」を行いました。普段我々が想像できないようなボランティア活動を各グループで出し合う姿は、非常にボランティア精神に溢れ、参加者の今後の活躍に期待したいと思います。